ICTをもっと自由に、もっと快適に
研究キーワード:超スマート情報システム
超スマート情報システムとは、必要な情報を、必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供し、社会の様々なニーズにきめ細やかに対応でき、あらゆる人が質の高い情報を受けられ、年齢、性別、地域、言語といった様々な制約を乗り越え、活き活きと快適に暮らすことのできる社会を実現するシステムです。こうした社会の形成に向けて、個別のシステムが更に高度化し、分野や地域を越えて結び付き、3次元の地理データ、人間の行動データ、交通データ、環境観測データ、ものづくりや農作物等の生産・流通データ等の多種多様で大量のデータ(ビッグデータ)を適切に収集・解析し、安心安全に横断的に活用することが重要となります。このような超スマートな情報システムの基盤となるセンサーやプロセッサの設計、安心安全なシステムのための診断・耐故障技術の研究を行っています。
研究キーワード:コンピュータネットワーク
インターネットを代表とするコンピュータネットワークは、現代社会を支える重要な情報基盤です。スマートフォン、改札機、車、センサ等あらゆるものが接続される超スマート社会において、クラウドやフォグ、IoTなど高度なサービスを実現するためには、さらに高度なネットワーク・分散システム技術が必要です。例えば、長距離をリアルタイムにかつ高信頼に情報交換できるネットワークを開発できれば、医療ロボットによる遠隔手術が実現されるでしょう。情報システム工学コースでは、スーパーコンピュータ等の運用を担うサイバーメディアセンターと協力して、高度なコンピュータネットワーク技術を研究しています。
研究キーワード:AI・ビッグデータ
ディープラーニングに代表される機械学習及び人工知能技術は、ビッグデータからルールやパターンを発見することで研究のみならず産業界の様々な分野で大きなインパクトをもたらしています。その一方で、現状では人工知能にできないことも多く残っています。当学科では、ビッグデータを構成するIoTおよびデータベース・無線通信技術から、自然言語処理・コンピュータビジョンによるデータの意味的な理解、および分散処理による大規模コンピューティングまで幅広く研究することで、AI・ビッグデータの新たな展開を築きます。
研究キーワード:感覚運動インタフェース
日常生活において、コンピュータとのやり取りは言語的なものが主流です。一方で、言葉で表現できない動きやスキルや行動などを計測・解析・記録・伝達する情報技術を用いたコミュニケーション手法必要とされています。特にヒトの知覚・運動における情報処理の仕組みを心理物理学の立場から解明することを目的として、脳や身体からの情報計測、錯覚を利用した感覚への情報提示、無意識に操作できるインタフェース技術やメディアアート表現を研究しています。そのため、生体情報計測、ロボット、ドローン、Brain Computer Interface、ニューラルネット(深層学習)を用いて学際的に研究を進めることで、人間やロボット、バーチャルリアリティ、ゲーム技術などの最先端ヒューマンインタフェースの実現を目指しています。
情報システム工学コース:カリキュラム
1~2年
(全コース共通) |
専門基礎科目(数学,電気物理,力学など),
基礎実験(物理学,化学),
外国語,
健康・スポーツ科目,
一般教育科目 |
2~4年 |
確率統計,
情報通信基礎,
情報通信数学,
電子回路の基礎,
情報システムネットワーク及び演習,
コンパイラ,
システムプログラム,
データベース工学,
知識工学,
人間情報工学,
情報システム工学演習,
機械学習とデータ処理及び演習,
量子コンピューティング及び演習,
ソフトウエア工学及び演習など
|
4年 |
各研究室に配属されて専門分野を研究 |